女性の品格」「親の品格」の著書であり、元総務省官僚現在昭和女子大学総長である坂東眞理子先生の講義を受けました。
テーマは政治における男女共同参画についてでした。
しっとりした落ち着きの中にも知性を感じる素敵な方でした。
中でも一番感じ入ったのは、最後に仰った『ただ女性議員が増えて欲しい訳ではなく、いい女性議員が増えて欲しいと思います。政治家になることが目標ではなく政治家になり、何をして社会に貢献するかを目標にしていることが大切。』というお言葉でした。
以下概要です。
「昨年政治分野における男女共同参画を推進する法律(候補者男女均等法)が施行したが、努力目標であるので、この参議院選挙でも女性の当選した割合は22.6%にとどまった。地方議会においては市議会で14%県議会においては9.8%しかいない。
女性政治家が必要な理由として、より多様な住民のニーズを政策に反映することができるからである。
女性の立候補をサポートする方法として、先輩議員のアシスタントをしてノウハウを学ぶのが有効ではないか。
また、議員は当選回数を重ねることが必要である。
その為には、コア・ファンの維持だけではなく新しい支持者の獲得が必要である。
その為には、新しい課題を作っていくことが必要である。
有権者の側も遠目で非難をするだけでなく、支持者として関わること、例えば報告会に参加する、ボランティアに参加する、メールや手紙を出すなどすることで政治家もその有権者意見を聞くようになる。
政治家の役割の変化として、利益配分から痛み・負担配分、利害調整から目標提示、威圧・統率力からコミュニケーション、清濁併せのむから清廉、有力者との関係よりマスコミや世論が求められている。
女性政治家に必要なこととして、
- 知識・見識・ビジョンを持つために勉強する
- 経験を積むことで決断力責任感を身につける
- 長所を発揮し、短所を補う救援者の育成をする
- 次代の潮流を読む読む力をつける
- 無私・高い目標政治家になることが目標ではなく政治家になり、何をして社会に貢献するか
を目標にしていることが大切。