1期2期の自民党県議による西条市視察に参加させて頂きました。

市役所に玉井市長を表敬訪問した後、紺屋町dein、フォレストアドベンチャー西条、アウトドアオアシス石鎚、サイプレススナダヤを視察しました。

スナダヤさんの視察は工場の隅々までご案内頂き、大変勉強になりました。

「イギリスで14階の木材によるビルが建設されいっきに広がったCLTである。スナダヤでも2017年の新工場建設を機に国や県の後押しを受けCLTに参入した。CLTを普及する事で、一般住宅も大型建築物も木材で建築する事が可能になり、ひいては木を建築物に使用するということは、木材=CO2の固定化が出来、切った後に若木を植樹する事で更にCO2を吸い込むという地球環境に良い循環を産む。国は50万m3を目標にしているが、2020年でまだ17300m3の生産高である。スナダヤでは最近杉の扱いを増やし、県産杉を米国へ輸出している。米国では米杉が高価になり、家の塀に日本の杉が使われている。これまでは中国で加工し米国へ輸出されていたのが、米中摩擦により、現在は直接輸出している。チップは100%大王製紙へ行く、4500万円ほどの売り上げになる。おが屑は養豚場へ行く。製材所の部署では木をスキャンして、どの様に切ると一番有効活用出来るかも自動ラインで判断し製材してくれる。このシステムを導入する事により単価を北欧並みに下げる事が出来た。」

以上の様なお話を聞きました。

CO2の削減効果の面でも、国産材の高層建築物使用の可能性の面でも大変期待されてきたCLTですが、建築基準法が厳しいというハードルがあり、なかなか普及しません。

コストに関しては、CLT用の金具がロット数が少ない為に高価になっています。

スナダヤさんではその為金具の自家生産も考えているそうです。

しかしながら、工場の年間製造能力に対して稼働率は7.9%とまだまだスナダヤさんには可能性があります。

単価を下げる大変な努力をされていました。

しかし、行政に渡した時には高くなってしまっている、そんなおかしな事は改善していかないといけないなと思いました。