『木育推進宣言の市』鳥海山 木のおもちゃ美術館
①町の20代から40までの若手から出た、市の75.9%を占める森林を利用してまちおこしという発想。
②国登録有形文化財旧鮎川小学校校舎の利用。
③市民からの雨の日に遊べる場所が欲しいという要望。
の三つが重なり、木のチカラで校舎を利用した「多世代交流の場」木のおもちゃ美術館が生まれたそうです。
照明器具から玩具まで、地元の方の手作りが散りばめられ、温もりのある遊び場になっています。
体育館は子どもの夢が広がる冒険広場になっていて、素晴らしい施設でした。
木工職人を養成し、働く場の創出も実現。
子どもたちのお世話をする人など、地元の住民のボランティアで支えており、運営面での工夫も学びが多くありました。
また、小学校敷地に隣接した線路を走る列車を巻き込み、東日本で初めての本格的な木質インテリアによる車両を走らせております。
子どもの時に森の中で木に触れて遊ぶ事により、元々森の中で暮らしていた人類の遺伝子の多くのスイッチが入るのではないか、そしてその事が人生を乗り越える際の力になるのではないかと、常々考えておりました。
木育推進宣言をされた由利本荘市や、この鮎川小学校の校舎を不自然に改修することなく大切に残されてきた地域の方の深慮遠謀に深く敬意を感じました。